養殖の魚と言えばブリや真鯛、サーモンにマグロ
などが有名なところですが
その養殖方法には実は大きく分けて2種類の方法が
あります。
一般的に養殖と聞くと稚魚から育てていくイメージ
ですが、幼魚から育てていく畜養という方法も養殖の
一つの方法になっています。
養殖と畜養の違い
実はあまり知られていませんが魚の養殖には
2種類の方法が存在します。その2種類の方
法の違いはというと
魚の成長期のどの時点から育てていくかに
よって分けられています。
日本農林規格(JAS)法では、給餌した水産物はすべて『養殖』
表記をするよう義務付けられているので、
店頭では”養殖マグロ”も”蓄養マグロ”も同じ”養殖マグロ”
という表記になります。
引用元http://www.uomaru.co.jp/column/column_07.html
養殖(完全養殖)
私たちが通常頭の中で想像するのがこの養殖の
(完全養殖)になると思います。
例えば稚魚(卵からかえったばかりの魚)
をどこかからから貰ってきて人工の生け簀に移し
育てられた魚というイメージ
成長の過程を見ていくと
①仔魚→ ②幼魚→ ③成魚 となります。
又は完全養殖の
卵から孵化→①仔魚→ ②幼魚→ ③成魚
因みに現在マグロの完全養殖に成功しているのは
皆さんも知っての近大マグロだけ
その他の国内の養殖のマグロはすべて畜養マグロ
です。ではその畜養とはどういったものでしょう
畜養
一方で畜養という養殖の方法はと言うと天然の
幼魚を海で捕獲し、人工の生け簀に移して
育てられものを言います。
成長の過程を見ていくと
②幼魚→ ③成魚となります。
稚魚から大きくするのではないためその難易度
は低いと言えます。
世間一般で知られるハマチの養殖ですが
ほぼこの畜養による養殖に該当しているようです。
<スポンサーリンク>
鯖の養殖と畜養
日本全国で見ても歴史のある鯖街道。
そしてそれに深い関わりを持つ福井県の
小浜市。
その小浜市では鯖の食歴史復活に向けて
新たなプロジェクトとして鯖の養殖が始
められております。
そして昨年においては小浜市の飲食店で養殖鯖
の料理が提供されるに至りました。
当初は畜養用として石川県沖から幼魚のマサバを
仕入れていましたが現在は鯖の完全養殖を目指す
にあたり、その養殖技術の向上に努められています。
完全養殖の実現が最終的なテーマとなっております。
ピンサバを畜養に!料理専門店「SABAR」
東京や大阪で展開するトロ鯖料理専門店
「SABAR」その「SABAR」が福井県の小浜市と
提携しました
クラウドファンディングによる「SABAR
鯖街道よっぱらいサバファンド1、2」を
展開しています。
近年、日本の漁業を取り巻く環境は悪化して
きているようです。
古くは200海里水域問題に遡りますが
そのような事も原因して魚の乱獲が大きな
問題になっております。
例えば
鯖の水揚げの約90%がピンサバと呼ばれる
小さいもので、売り物にもならない為捨てら
れたり、他の魚の餌になっている現実があります。
このような事が繰り返し行われている
以上、この先天然鯖の資源が枯渇する可能性
も否定できません。
そこでそのピンサバに注目したのが
トロ鯖料理専門店「SABAR」を運営する右田
社長でした
ピンサバを価値のある鯖に成長させたい
サバの天然資源を守るために考案されたのが、ピンサバを
生きたまま買い取って畜養し、食用として価値のある大き
さにしてから出荷するという新しいスキームです。
けれど一生懸命説明しても、なかなか漁業者の耳には届き
ません。だからまず、一般消費者を説得しようと思った、
と、右田さんは言います。そのために選んだのが、クラウドファンディングという手
法でした。思いを伝え、それに共感してくれた人から資金
を提供してもらい、お礼をお返しするという、双方向のシ
ステムです。
クラウドファンディングを通して実現する新しい漁業の形
態なので、鯖や様はこれを、「クラウド漁業」と呼んでいます。
「SABAR鯖街道よっぱらいサバファンド」は、その「クラウ
ド漁業」の第一弾になりました。
引用元http://www.action-center.asia/editor/choice170607.php
<スポンサーリンク>
まとめ
以上養殖には稚魚から育てる養殖(完全養殖)と
幼魚から育てる畜養の二通りがあるでした。
そして現在日本ではその二通りの養殖方法を
一くくりにして養殖と言う事が分かりました。
また乱獲による資源の枯渇の問題が日々大きく
なってきている中での養殖ですが
捨てられるピンサバを養殖により食用にする
取り組みも行われている事が分かりました。
近年日本人は欧米化により魚を食べなくなった
と言われていますが、
そのような魚の資源不足も影響していると考えて
いいのではないでしょうか。