豆まきだけではないと思います。
日本にある色んな風習って各地で比較すると
少しずつどこか違うのが普通だと思います。
豆まきのやり方も例えば関東、関西など地域
により多少違う所があるようです。
それはどのような事柄になるのでしょうか。
豆まきの正しいやり方を整理
豆まきのやり方で少しずつ違う部分がある
と言いましたが。
まず最初に ここでは豆まきの正しいやり方
を整理しておきたいと思います。
豆まきの時間帯
日が沈むころに豆まきをはじめると良いと
されていますが各家庭の事情に合わせれば
良いです。
豆まきを玄関から
予め豆まき用の福豆を用意しておきます。
福豆には一般的に大豆(炒り豆)が使われますが
それを升に入れて、神棚にお供えしておきます。
神棚のない家はどうしたら良いかというと
目線より高い場所に白い紙にのせて供えて
おけばいいです。
そうしておいて時間になったら
まず玄関先で家の中から外へ向けて
「鬼は外で」豆を投げます。
続いて部屋に向かって「福は内」で豆を投げます。
豆まきは誰がする
主人かもしくは年男がします。
豆を食べる
豆まきを終了したら玄関を閉め、続いて
自分の数え年の数だけ豆を食べます。
またあるいは年齢に1足した数を食べます。
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豆まきのやり方 関東や他県の違いはどこ
豆まきの豆の種類が違う
『豆まき』はもちろんを昔からやって
きましたが
その豆についてこれまで深く考えた事が
ありませんでした。
私の住む福井県嶺南地方ですが大豆を
煎った煎り豆が使われています。
しかし調べてみると地方によっては落花生
が使われているといいます。
落花生なら落ちても殻をむいたら
食べれるという利点があります。
煎り豆を使う地方と落花生を使う地方で
大きく二つにわけられるようです。
- 主に落花生
北海道・東北・北陸・南九州
- 主に煎り豆
関東・東海・西日本・北九州
例えば私の住む福井県ですと北陸地方
に該当しますが、私の家では昔から落花
生ではなくて煎り豆を使っています。
その私の家は福井県のどこに位置している
かと言いますと嶺南地方と呼ばれる福井県
の南側にあります。
その嶺南地方は歴史的に見ますと
古くから京都の文化と深い関わりがあり
ました。
そういった事も関係しているのでしょうか
以前から煎り豆を使っているのです。
京都は豆まき発祥の地と言われています。
一説には京都鞍馬山の僧正谷に居た鬼神
の目を潰し災難から逃れたのが始まりと
言われています。
掛け声が違う
「鬼は外 福は内 ~?」
誰でもよく耳にする掛け声ですよね。
子供の頃はよくふざけて「鬼は内 福は外 ?」
と言っていましたが
「福は外」は常識的に考えてもありませんが
「鬼は内」って実は普通にあるようです。
そして鬼って悪者ではなかったんです。
というか鬼というのは姿形のないもので
人間の煩悩を例えているものだったのです。
鬼には5つの鬼がいると言われています。
赤鬼、青鬼、黄鬼、緑鬼、黒鬼
例えば貪欲、欲望、渇望を表しているのが
赤鬼になります。
そのように各鬼には意味するものがあり
その煩悩に向かって豆を投げることで
福を呼び込もうとするものなのです。
なので鬼は外でも鬼は内でもどちらでも
間違いがないのです。
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「鬼は内」関東の地域でもあった
青森県弘前市字鬼沢の「鬼神社」
関東は群馬県鬼石町も「福は内、鬼は内」
埼玉県比企郡・武蔵嵐山の「鬼鎮神社」も
このように鬼という字が関係した地名や神社
などは昔から「鬼は内」と呼ぶ所が多いと言われ
ています。
そしてまた面白いことに「鬼は内 福は外 ~?」
と呼ぶ神社が実際にあったんです。
これ 嘘みたいな本当の話。
京都府は福知山市にある大原神社がそれら
しくて、何でも聞く所によると江戸時代に
綾部藩を収めていた藩主の名前に鬼という
言葉が入っていた事から
鬼は外というのは「まずいだろう」となり
以来大原神社では「鬼は内 福は外 ~」と
言うようになったようです。
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まとめ
以上、豆まきのやり方についてでした。
日本の地域によって多少そのやり方
に違いがあるという事がわかりました。
しかし関東という地域に限定された様な
豆まきのやり方は見つかりませんでした。
「福は内、鬼は外」「福は内、鬼は内」
「福は外、鬼は内」このいずれの言い方で
も特に問題ないという事も分かりました。
そしてまた
鬼とは形のないもの 鬼とは人が持つ煩悩
の事を意味している事もわかりました。
煩悩とは例えると欲求、本能と言えますかね。
それ自体が本当に悪いものではありませんが、
強すぎたりすると執着心となって悪い方向に
向かいやすくなると思います。
日ごろの自分を見つめ直す良い機会と捉えて
この豆まきを楽しんでみられてはと思います。