日本の多くの焼き鳥(ブロイラー)では
一般的にひなどりを使っています。
ひなどりは地鶏とは違い若鳥になるので
肉が軟らかく非常にジューシーに食べられます。
そんな中
焼き鳥のメニューの中で、ひな串って言う
商品があるのはご存知でしょうか。
このひな串と、ひなどり、非常によく似たものと
想像してしまいがちですが
実は調べてみると全く定義の違うモノで
ある事が分かりました。
ひなどりとは部位ではなく
ひな串とは部位であることが分かりました。
焼き鳥のひなどりとは部位ではない
まずはこの辺りから しっかりと
勉強していきたいですよね。
焼き鳥のひなどりとは部位ではない!
『ひなどり』
読んで字の如しというか鳥そのものを
指している言葉なんですね。
- 焼き鳥のひな
- 焼き鳥のひなどり
何となくごっちゃになりそうですが
全く違うんです。
通常、焼き鳥のために作られる鶏肉は
すべて「ひなどり」なんです。※若鶏
ここ肝心!
現在の日本では短期間で出荷できる
肉用の若鶏が使われています。
それら品種をブロイラーと称していますが
このブロイラーはふ化してから
僅か3か月未満で出荷される事になります。
食肉用として考えた場合
この期間内で出荷されたほうが
食べやすさと言うニーズ、
また生産者のコスト、それらが両立できるのです。
親鳥になると硬くて食べにくい肉も
若鶏のうちならかなりジューシーに
召し上がれます。
また生産面で言うと工場での大量生産により
かなりの効率化に成功しています。
例えばこのブロイラーは1キロの肉を
得るために2キロの餌が必要ですが
豚や、牛の場合と比べるとその
1/2倍から1/4の餌で済ませる事が
できています。
<スポンサーリンク>
焼き鳥のひな串って何
以上で、焼き鳥のひなどりの意味に
ついては分かりました。
地鶏を覗く多くの日本の焼き鳥では
「ひなどり」と言う若鳥が使われている。
それはそれで納得しました。
ところがです
そういう事実の中で、焼き鳥のひな串って
いうメニューが存在する事も分かりました。
画像のこちらがそうですが
スーパーで買った焼き鳥のひな串です。
先ほども言ったように
焼き鳥で通常使用されているのは
『ひなどり』です。
という事はこのスーパーの焼き鳥串の『ひな』は
ひな鳥の『ひな』って事になりますよね???
違いますか?
そうなるとこの場合の『ひな』って
やはり部位を意味している言葉の可能性
が高いですよね。
で、更に調べてみるとこの
部位を意味する『ひな』って
鶏肉の肩肉を意味してるようです。
以前にも こちらで記事にしましたが
手羽元とむね肉をつないでいる
肩肉の希少部位は『ふりそで』で
と呼びましたよね。
『ひな』って、その『ふりそで』とまったく同じ
部位の事だったのです。
特にこの部位は柔らかみが半端なく
トロと称するに値する事から
焼き鳥屋のすみれではひなトロと命名されています。
<スポンサーリンク>
まとめ
以上で焼き鳥のひなどり
焼き鳥串のひなについてを
終わりたいと思います。
これらは同じ『ひな』という言葉を使って
いても意味が全く違うものである事が
分かりました。
- ひなどり = 若鳥
- ひな = 鶏の肩肉
非常にジューシーで希少価値のある
肩肉の事を何故『ひな』と言うのか
調べても分かりませんでした。
ここらは
まだまだ私の勉強不足で申し訳
ありませんが、
ちなみに焼き鳥串で『ひね』という
ものがあります。これは生後500日
以上たった親鳥のモモ肉の事を指して
おります。
参考までに ではまた♪ 次回お会いしましょう